建築デザイン NEW 2017.12.19

那須高原のショップデザイン

那須高原の別荘地 HEIWAGO NATURE FIELD

デザインの仕事 那須高原のショップ

那須高原の別荘分譲地「HEIWAGO NATURE FIELD」で別荘販売のオフィス兼、アウトドアグッズを販売するショップ建物の改装デザインを行っている。エクステリアの改装が終わり商品陳列什器の工事確認のため現地に出向いた。

HEIWAGO NATURE FIELD「THE BEETLE」

 

CATCH  IT

拠点としている湯河原ではウエットスーツをジャージからラバー素材に変えようかという海水温もまだまだ温かい時期だが、那須高原は本格的な雪のシーズンに突入している。氷点下の気温、黒光りする道路、那須岳から吹き降ろす風。訪問した12月中旬のこの日、山岳エリアの容赦ない自然の洗礼を受けた。東北自動車道の那須インターを下り那須街道を山に向かって上る。次第に路肩に積雪が現れあっという間に路面を雪が覆う光景となる。雪になれない者にとっては標高があがるにつれ不安が増してくる。結局、ノーマルタイヤでは限界を向かえ山の中腹に車を停め現地スタッフの方に迎に来てもらうことになった。現地につき車を降りると凍りつくような空気、空は青いが吹雪いている天気、そして目の前の森が唸りを上げている。尋ねると風が森を抜ける音だという。「那須おろし」以前から話には聞いていたが森が唸るとは思わなかった。その地響きのような音に少し怖さを覚えた。「こんなもんじゃないですよ」と追い討ちをかける言葉を残しスタッフは山小屋に入って行った。この分譲地でいくつか新築ユニットのデザインを計画しているが、窓の大きさ、屋根の勾配、断熱について考え直す必要性を感じた。この容赦ない自然は悪いことばかりではない。近寄りがたい自然だがその中に圧倒的な美しさを感じる。こんなときある山岳画家の言葉を思いだす。「山は有り難いものだと思う。偉大、神秘、至上なるものの前に頭を垂れるときの静粛敬虔の念、畏るべくして親しむべく、愛すべくして馴れるべからざる感、身も心もふるえるような崇高な一種の歓喜・・・」まさに、この詩が表現する山がこの場所にはあると感じた。ある意味別荘をリトリートとして使うなら、このぐらい過酷な自然環境の中で最小限の広さの山小屋を持ち、過酷な環境の中で過ごす(篭もる)ことが、精神的には豊かな時間になるように思えた。

待ち合わせ場所が遠く感じる坂道。4駆でもノーマルタイヤでは歯が立たない黒光りするアスファルト。

 

山遊びの拠点

今回デザインした建物は別荘販売の事務所と、別荘ライフ用生活雑貨、アウトドアグッズを販売する店舗。扱う商品は厳選され、デザイン性と使い勝手の良いアイテムに限られる。また、今後展開されるバケーションレンタルのレセプションとしても機能する、那須高原のフィールドを楽しむ人が立ち寄る場所となることを目指している。今後の展開がとても楽しみだ。

HEIWAGO NATURE FIELD オフィシャルサイト

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