スローライフ 2017.11.27

沼津港

伊豆半島の西側の玄関口とも言える沼津市。伊豆の天城山に端を発する狩野川が田方郡を経て駿河湾に流れ込んでできた平野に、東海道の宿場町、また山から海へとつなぐ港町として発展した町だ。沼津港は狩野川河口の西側に大型船が停泊する外港と漁船が発着する内港のふたつの港が整備され、毎朝新鮮な魚介があがる魚市場の周りには土産物屋や飲食店が立ち並び、地元の人や観光客で大いに賑わう。

 

 

内港の入口にそびえるのが大型展望水門「びゅうお」。津波から住民を守るために建てられた水門は、夜間はライトアップされ、両岸に設置されたエレベータで高さ30mの展望回廊に上ることができる。北側に富士山はもちろんのこと箱根連山、伊豆半島の山並み、西は遠く清水まで360°の眺望が楽しめる。びゅうおの足元には港口公園があり、市民の憩いの場となっている他さまざまなイベントも行われる。
また駿河湾を廻る遊覧船に乗るのも良いだろう。海上から振り返れば愛鷹山を前景に富士山の雄大な眺めに感嘆するに違いない。千本松原や沼津御用邸記念公園など白砂青松の絶景を違った角度から堪能できる。
 

 

沼津港魚市場

 

沼津港には多くの漁船が出入りし、毎日新鮮な魚介類が取引される。沼津みなと新鮮館、沼津魚市場INO、沼津我入道漁港水産物展示即売所など、見て味わうことのできるお店はいつも活気に溢れている。沼津港飲食店街、港八十三番地には漁協直送の地魚を提供するお食事処が並び、朝から夜までここでしか味わえない海の幸に舌鼓を打つ人々が集まる。

 

夜も賑わう飲食店街

人気店はこのとおり並んで待つ人の姿も。

 

沼津港は釣り好きな人々にも人気のスポット。堤防からでもクロダイやメジナは年中釣ることができ、時期によってはコアジやコサバ、マダイやスズキなども狙うことができる。
ここからの夕陽は素晴らしく、時間を忘れて釣りに熱中しても、美しいサンセットを眺め、美味しい魚を味わえれば1日の疲れも飛んで行ってしまうだろう。
 

堤防からの釣りは子連れでも安心。

港から眺める夕焼けは素晴らしい。

 

駿河湾は水深2,500mに達する場所もあるほど日本で一番深さのある湾として知られている。よって水揚げされる魚介類の中には珍しい深海魚の仲間も。深海魚について詳しく知りたいなら、沼津港深海水族館がオススメ。「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスの展示は一見の価値あり。
 

珍しい深海魚の姿に眼でも楽しめる。

 

沼津港は箱根の別荘地からも比較的アクセスがよく、時には山を下りて港町で休日を過ごすのも楽しいだろう。都心からであれば、新幹線なら三島駅で下りて在来線で沼津駅へ。車なら東名高速道路で御殿場を過ぎるとすぐの沼津インターで下りる。港の周りには駐車場もたくさんあるので安心だ。箱根や伊豆スカイラインから西側を見下ろすと、駿河湾に面して発展した沼津の街が富士山の裾野までなだらかに広がっている光景が非常に美しい。関東から関西方面への旅や、西から伊豆半島へ踏み入れる旅の途中に、子供から大人まで老若男女が楽しめる沼津港へ立ち寄ってみてはいかがだろうか。