トラベル 2017.05.26

オレンジラインから四季折々の湯河原温泉郷を見つめて

太陽の光の加減で表情を変える山々

 

湯河原駅から箱根方面へ向かう時、賑やかな温泉街を通らずに湯河原パークウェイの起点がある奥湯河原へと抜けるバイパス的な道路、オレンジライン。五所神社横から東海道新幹線の線路脇のカーブを高台へと上り、みかん畑の多い山際をほぼまっすぐに進む。2つのトンネルを通りぬけ、不動滝より少し奥湯河原側で県道75号線と合流するラインだ。

遮る物がほとんどないオレンジラインからは、谷間に続く湯河原の温泉街と熱海方面に連なる山々が眺められる。春は新緑に映える山桜、夏は青空と深緑のコントラスト、秋は錦の模様を造り出す紅葉、冬は雪化粧した山々。湯河原温泉郷の四季折々の姿を堪能できる場所だ。

毎年3月には市民が健脚を競い合う「湯河原温泉オレンジマラソン」のコースにもなる。南向きの斜面で太陽の光をたくさん浴びて甘く育った湯河原みかんも忘れてはいけない。みかん狩りは毎年10月上旬から12月頃。

自然の恵みを大切に生きる湯河原の人々。地元の土やみかん灰を使った陶芸窯、地元の素材を生かした日本料理やフレンチの名店、古くから薬師の湯として知られた温泉を絶景とともに楽しめる名湯など、古くから文人墨客に愛されたこの街は、今も人々を惹きつけてやまない。

 

新緑が美しい山に桜の淡いピンク色が映えている。

大平トンネル(全長100m)から海と真鶴半島が見える。

季節によって木々の色合いは変化する。また陽射しの強弱、太陽の傾き加減や湿度などによって、山肌の印象は刻々と変わり、一度として完全に同じ姿は見られない。