OLD ATAMI STYLE
古くから温泉地・熱海は湯治場として多くの人が訪れたが、明治から大正にかけてこの地に別邸を建てる人が増え始めた。とりわけこの地方を舞台とした小説などを通して熱海の知名度が上がったこと、さらに人車鉄道が整備されるなど交通の便も良くなったことが理由にあげられよう。
熱海の街並みは長い歴史の中で変貌を遂げたが、古い別邸街の情緒が今も残るのが海光町・石畳エリアである。大正の終わりから昭和にかけて文人や政財界の名士たちがこぞって別邸を建てたこのエリアは大海原を見渡す眺望の良さと身体に染みわたる温泉が人気の理由だろう。戦後間もなくGHQが敷いた石畳も半世紀を超えて自然と丸みを帯び、風化した木塀や苔むした石垣とともに別邸街の歴史を物語っている。

現地から眺める相模湾と伊豆の島々
熱海駅から海に向かって徒歩10分
熱海・海光町はその名の通り、光り輝く海の眺望が素晴しく、古くから高級別荘地として愛され続けている。今回ご紹介するのは、熱海駅から東へ緩やかな坂を下り、国道135号線にぶつかる「足川」という交差点に程近い土地だ。

2016年に新しくなった熱海駅ビル

風のある日は海面が波立ち海が光る
石畳の町
国道から海のほうへ下りたところにある情緒あふれる海光町・石畳エリア。高級別荘地として知られたこのエリアには名士たちの別邸が立ち並ぶ。戦後GHQが敷き詰めたという石畳の道の先には、長い年月に渡ってこの地を見守り続けている大きな木々、木霊が棲んでいそうな自然が残るエリアがある。国道とビーチラインの間にありながら自然が残る静かな環境。

国道から坂を下ると石畳が敷きこまれたコミュニティが現れる
ひな壇の土地は面白い
今回紹介する「芦川」のひな壇状になった土地は、建築のアイデアが色々と浮かぶ敷地形状といえる。海側には大きな窓を設け階段室を吹き抜けにすることで伸びやかな空間が造れるだろう。建物へのエントランスは道路と同じグランドラインまたは少し下がった場所に設け、建物内で海から空までの縦長の景色と空間の伸びやかさを感じながらフロアーを上下する。階段室を軸に各部屋にアプローチするレイアウトがきっと合うだろう。また、2フロアー分の高さを生かした吹き抜けのリビングもプランすればリゾートヴィラらしい美しい空間が造れるだろう。

(建築参考写真)真鶴町にある傾斜地を利用した名建築。雑誌I’mHome増刊Vol.1

海抜約48mの2段のひな壇敷地。東側の海に向かって間口が広いのが特徴

敷地図
ビーチタウンの暮らし
熱海は新幹線で東京「品川駅」から約30分、車でも東名高速と小田原厚木道路を通って1時間強と首都圏からのアクセスも良い。古くから海と山に囲まれた温泉地に別荘を建てる人が多いが、近年では「週末の家」として平日は東京や横浜で働きながら休みの日は熱海でのんびりする「URBAN OUT」という生き方を選ぶパターンも増えている。
駅からもビーチからも近い「芦川」の土地は、リゾートとしても永住としても価値が高い。観光客の増加に伴い熱海の街はかつての温泉街の活気を取り戻した。新しくオシャレなカフェや観光スポットもでき、夏は海水浴を楽しむ人々でビーチも大賑わい。熱海市街地が徒歩圏にありながら、国道やビーチの喧騒が気にならず、海の眺望を楽しめるのがこの土地の魅力でもある。海辺を散策する休日は身も心もリフレッシュしてくれるだろう。

物件から散歩感覚で行ける熱海サンビーチ

金色夜叉
物件情報
物件名 | 芦川 |
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価格 | 成約済 |
所在地 | 静岡県熱海市海光町 |
交通 | JR東海道線熱海駅より約700m 徒歩9分(車約1.2㎞) |
土地面積 | 公簿 664.57㎡ |
地目 | 宅地 |
用途地域 | 第二種住居地域 |
建ペイ率・容積率 | 60%・300% |
その他の法令制限 | 静岡県建築基準条例(がけ条例) 熱海市景観条例 |
備考 | 南向き陽当たり良好 近隣静か |
取引態様 | 媒介 |
物件番号 | AT0165 |
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